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ドメーヌ・ド・バシュレリィ【France,Languedoc】DOMAINE DE BACHELLURY 2017

    南フランス・ラングドック地方のピノ・ノワールをチョイス。前回の投稿から一か月以上経ってしまったが、サボっていたわけではない。とにかく仕事が忙しく、ワインなぞ空けている暇も無かった。なんか、こうワインを飲むときって、心にゆとりがあって、穏やかなタイミングが一番おいしい。まあ今全然余裕なんてないんだけど。

 


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    今回飲んだ一本は、王道フランスのピノってことで、「まあ美味しいんだろうな」という確信はあった。(試飲したはずなのに全く覚えていない)

    輸入者が優秀なのか、ワイナリーが乗り気なのかわからんが、裏ラベルを見ても、製品の紹介やワイナリーの情報まで、しっかりと日本語で書かれているのはグッド。日本人に飲ませたい、という、ぐいぐいとした商売根性ワイン愛を感じる

 

    調べたところ、ピノ・ノワールといえばブルゴーニュ、というのはワイン通には当然の知識だが、たぶん来週にはすっからかんに忘れているので、また今度ピノ・ノワールを飲んでも、この話はするつもり。

    ブルゴーニュはフランス東部(中央よりの)だが、今回のラングドックは南端の海岸沿い。冷涼な海風はピノ・ノワールに好環境だが、いかんせん南部なので温暖なのは難点。シラーを用いたワインは軒並み高評価だが、ピノ・ノワールは不向きとされている。あ、そうそう、ピノ・ノワールといえばブルゴーニュって知ってた?

 

    次にグラスに注いだ印象を書いてみよう。あれ、おかしいな、写真を撮ったはずなのに無い

    美しく澄んだ透明度は、やはりピノ・ノワール。しかし、赤み(紫)がやや強い。「お、これはパワフルさも兼ね備えているな」と思わせる赤だ、と思ったらその通り。酸やタンニンの力強さではなく、イチゴを思わせる香りのインパクトが強く、淡泊な料理にもしっかりと合してくれるポテンシャルの高さを感じる。

    開けたては、ガツンと牛肉が入ったトマトベースのパスタを作って飲んだのだが、マリアージュはまあまあといったところ。これこれ!という当たり感は少なく、やっぱりシンプルにイチゴチョコと一緒の方が美味しかった。

 

    二日間放置した後、再度飲んでみたところ、香りにはスモーキーさと草っぽさが追加された(ように感じた)。そのせいで、ピノ・ノワールの繊細な感じは吹き飛び、風となり、千切れ、いたってフツーの赤になってしまった。ただ、香り自体は全く衰えることを知らず、十分楽しめるので、やはり開けたてを、惜しまずにくいくいと飲むのが良いかもしれない。

 

    最後にワイナリーについて少しだけ。Domaine De Bachelleryの歴史は古く、16世紀から記録されているそう。乾燥した気候と、中部の山地から吹き降ろす風と海風に晒された中でBachelleryのワインは育つ。また、土壌は、砂利や小石を含む粘土質の土だが、それらがワインにどのような影響を及ぼすのかは全く知らない。ワインの格付けもIGP相当(Vin de Pays)で、それなりに高評価なのにも関わらず、価格帯は落ち着いたものも多いので、これからもチェックしておきたい。

では。

 

総合指数:3.0

価格帯:2,000円未満

マリアージュ:ラグーソースパスタ、イチゴチョコ(メルティキッスは雪のようなくちどけ)